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04
3月
2019

『ファーストビュー』の謎・・・

一般的にファーストビューというと、『960 × 500〜550px』と言われているようです。

野菜販売のECサイトのプロジェクトを進めている時あるディレクターが、「ファーストビューで商品が見えないとダメ」と言っていました。
本当にそうでしょうか?

ディレクターの意見に沿って、ファーストビューで販売する商品がギリギリ見える範囲でデザインを作成することになったのですが、そのためトップページのヘッダーで見せる画像が小さくなり、サイト自体のインパクトがなくなり、どういったサイトなのか、販売している商品が今までと何が違うのか、どういった商品なのかが全然分からないサイトになってしまいました。

そもそも『ファーストビュー』というものの考え方は何なのか?

どんなWebサイトでも大体上から下に見る人が下がってくるので、ファーストビューが大事なのは分かります。
ただ、ファーストビューは100%だからファーストビューに全てを入れようとするディレクターがいますが、どんなページでもそのページを開いたら一番上から表示されるのは当たり前のことですよね?
全くスクロールしない人って、どんだけいるんですかね?

元々少しでも興味があって検索してそのサイトにアクセスしてきたのだから、ファーストビューのみで全くスクロールしないのであれば、よっぽどファーストビューで興味がもたせられないダメなサイト、というだけではないでしょうか。

ファーストビューの役割として『どんなサイトなのか興味を持たせる』というのが一番大事。

一般的に認知されているブランドであれば商品を見せることが大事だとは思います。
例えば、TOYOTA。
TOYOTAというだけで「車の会社」、「車種」などもCMがよくやっているので1つぐらいは頭に浮かぶのではないかと思います。
そんなブランドの認知がある会社であれば、トップページのヘッダーにわざわざ『どんな会社で、どんな商品を売っています。』みたいなことを表示する必要はありません。逆に認知されているからこそファーストビューには『こんな会社です!こんなものを売っています!』ではなく、新商品の紹介やサービスの紹介などを表示すればいいと思います。

ではブランドの認知がまだ一般的ではない会社はどうすればよいのか?
まずは興味を持ってもらえるようなデザイン・キャッチコピーを表示し、スクロールしてコンテンツを見てもらう、というのが一番大事なところではないでしょうか。
認知されないからこそ、『こんな会社です!』『こんなコンセプトでこんな感じのものを販売しています!』というのを表示し、まずは興味を持ってもらい、スクロールして他の商品などを見てもらうことが大事なんだと思います。

ファーストビューにこだわることは大事ですが、こだわりすぎているのか何なのか、結局よく分からないサイトがありますが、もう一度整理して、Webサイトの基本である
『どんな人でも、どんな環境でも、いつでも簡単に欲しい情報が欲しい時にすぐに得られるようにする』
という基本に戻って考えるということが一番大事なような気がします。

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