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09
3月
2019

Webデザインとグラフィックデザインの違いとは?Webデザイナーになるには。

わざわざ書くほどのことではないのですが、未だにグラフィックデザインをやっていた人がWebデザインぐらい簡単にできると思ってデザインし、ほとんどが失敗していることがあります。これは何十年グラフィックのデザインをやってきた人でもできません。

 

そこで、グラフィックデザインの方がWebデザインをする際に、少しでも理解してもらいたいがためにWebデザインとグラフィックデザインの違いを簡単に説明しておきます。
これはグラフィックのデザインをやっていた人がWeb業界に転職する際に必要な知識になると思います。

 

まずは最も単純で明らかに違うところは、
(1)サイズが決まっているか決まっていないか。
(2)更新することを考えて作る。
(3)マウスオーバーやクリック、スクロールなどの動作がある。
(4)PCだけでもデスクトップとモバイル、そしてスマートフォンなど、様々なデバイスがある。
(5)Internet ExplorerやSafari、Chromeなど様々なブラウザがあるので、環境が一定ではない。
(6)ブラウザのバージョンによって動きやレイアウトが左右される。
(7)色の指定がCMYKではなくRGB。
(8)見ている人の環境によって色が違うので、色に対してのこだわりがしづらい。
(9)レイアウトが整っている。イレギュラーなデザインがしづらい。
(10)『見る』だけでなく、『体験・体感する』。

 

こんなところでしょうか。
Webデザインはグラフィックデザインのように、最初から【A4で】とか決まってはいません。もちろん大体のデバイスに合わせたサイズはありますが、特に決まりがあるわけではなく、一般的なサイズ・見やすさという観点から何となくみんな同じようなサイズで作成するようになった、という感じでしょうか。
ある程度一般的なサイズはありますが、それでもデスクトップはモニターサイズが標準で15inchだった時代から随分と進化し、最近は小さくても19inch、解像度もモニターに合わせて大きくなり、技術の進歩により解像度2倍なんていうモニターも当たり前になりつつあります。時代によってサイズも変わるし、デバイスによってもサイズが変わります。
その中でWebデザインはデザインをしていかなければなりません。

 

バージョンによってできないデザインや動き、様々な制約などもあるので、かなり難しいデザインであり、尚且つマウスオーバーやクリック、スクロールなどの動きも考慮に入れた上でデザインを考えなければなりません。
私の私感ではありますが、『ある程度技術的に何ができるのかを理解していないとできないデザイン』ということです。

 

数年前から『コーダー』という職種が出てきたため、グラフィックから転職される方はも多くいらっしゃると思いますが、技術を理解していないばかりに、コーディングできないデザインを作ってしまったり、一見すごい良いデザインなのに、どこにボタンがあるかわからないようなデザインを作ってしまったりすることがよくあります。

技術を勉強することは簡単ではないと思いますが、Webデザインというある程度技術有りきのデザインという考え方を理解することはできます。
現在の標準はどういったものなのか、どういった技術があるのか、どういったことができるのか、最近のデザインはどういったものが主流なのかなど、常に最新情報を取り入れるようにし、ユーザーの視点に立って物事を考えることができるようになれば、多少技術が分からなくてもデザインだけであれば何とかなると思います。

 

まずは上記の10項目によりデザインがどれだけ違うものになるのかを考えるところから始めてみてはどうでしょうか。

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